函館で国宝共演=@中空土偶と合掌土偶お目見え

update 2010/5/31 12:58

 2つの国宝が函館に―。道内初の国宝「中空土偶」が展示される特別展「縄文の至宝―世界遺産をめざす15遺跡と土偶 ―」(市立函館博物館主催)が7月24日から9月26日まで、函館市青柳町の同博物館で開かれる。今回は青森県八戸市出土の国宝「合掌土偶」(複製)もお目見えする。また世界遺産登録を目指す道内や北東北の遺跡で出土した土偶も展示されるなど、縄文の宝が函館に集結する。

 「中空土偶」は尾札部町の著保内野遺跡から出土し、2007年6月に国宝に指定。「合掌土偶」は八戸市の風張1遺跡から出土し、09年3月に指定された。

 展示は市民や観光客から根強いニーズがあることから毎年実施。両土偶が同時に並ぶのは、同博物館では初めて。また「縄文文化交流センター」(臼尻町)の来年秋のオープン(予定)に伴い、同博物館での「中空土偶」展示は今回が最後となる見込み。

 今回は国宝2つの展示のほか、会場を@じだいAくらしBわざCこころ―の4ゾーンに区分けし、各遺跡の貴重な出土品を並べる。自然との共生の下で高度に発達し成熟した採集、狩猟、漁労文化などの様子を浮かび上がらせる。同時に世界遺産暫定登録リストに記載されている「北海道・北東北の縄文遺跡群」の資料を展示し、15年の世界遺産本登録に向けた市民の機運を高める狙いもある。

 同博物館は「博物館では恐らく最後の展示ということで、2カ月間と過去最長の会期を設定した。ぜひ国宝の完成度の高さを直接見てほしいし、多くの人に縄文時代に興味を持ってもらえれば」と話している。資料保全のため8月31日から最終日までは「中空土偶」は複製を展示する。問い合わせは同博物館 TEL0138・23・5480。

提供 - 函館新聞社




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