「函館に医学部招致を」 有識者らがシンポでメリット説明
update 2010/5/30 11:31
函館五稜郭ロータリークラブ(當摩浩平会長)創立40周年記念シンポジウム「函館に医学部招致の必要性を探る」が29日、函館市大森町のホテル函館ロイヤルで開かれた。市民ら約300人が来場。西尾正範函館市長をはじめとする関係者や有識者4人がパネリストとして登壇。それぞれの立場から医学部招致に対する考えを述べ、「招致を強く進めていくべき」とまとめた。
この日登壇したのは西尾市長のほか、札幌医科大学前理事長の今井浩三氏、公立はこだて未来大の中島秀之学長、テーオー小笠原の小笠原康正社長。コーディネーターは日銀函館支店の市川信幸支店長が務めた。
シンポジウムで西尾市長は「腕の良い医者を養成する臨床の大学にしたい。現場にこだわった医科大学になれば」と語り、道南や北東北の医師確保や地域医療体制強化の必要性を語った。今井氏は「道南に医学部ができれば東北を含めた経済圏を医療面から支えることになり、地域活性化につながる」とした。
中島学長は医療とITとの連携で得られるメリットを説明した上で「未来大に医学部ができればITと医療の利点をしっかり理解した医師を育てることができる」と利点を説いた。小笠原社長は経済人としての観点から語り「医学部招致は新産業の創出と同様。新設が待たれる」と話した。
市川支店長は「マニフェストで医師数を1.5倍にするとしている、民主党政権の下で誘致活動を進めることが効果的で、今が大きなチャンス」とまとめた。このほか来場者との質疑応答などが行われた。
提供 - 函館新聞社
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