養殖ガゴメ、函館市・石崎町で今季初水揚げ

update 2010/5/30 11:30

 独特の粘りと栄養の豊富さが人気のガゴメ(トロロコンブの仲間)が函館市石崎町で29日、今季初水揚げされた。養殖もので「長さ、幅ともにいい。天気が悪くて心配したが、順調に育ってくれた」と漁業者は胸をなでおろしている。

 ガゴメは、抗免疫作用があるとされる粘性多糖類「フコイダン」が脚光を浴び、今では道南水産物の“エース”。石崎地区では、現在3軒の漁業者が養殖に取り組む。

 澤田肇さん(48)は午前4時に出漁。漁場は漁港沖合500b付近で、初日は800本(約200キロ)を水揚げ。大きいもので長さ1.8メートル、幅50センチほどあり、自宅前にずらり干した。澤田さんは「もっと早く揚げる予定だったが、曇り続きで遅れた。汚れを心配していたが、何も付いていない。今年は例年以上に質がいい」と自信を見せる。

 石崎のガゴメは大きいのが特長。「ここでは『風呂敷ガゴメ』と呼ぶ」と地元漁師。養殖ガゴメは、この1週間で水揚げ、出荷作業を終える。

提供 - 函館新聞社




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