函館市の介護給付費過誤申請、国が救済へ
update 2010/5/27 15:46
函館市が2009年度の介護給付費「財政調整交付金」を国に誤って少なく申請した問題で、厚生労働省は26日までに、省令改正により救済する方針を固めた。給付額は、過誤対象額の8割を超えない範囲で、10年度の交付金に上乗せされる見通し。
市が申請する段階で、計算で使用するソフトの運用ミスや確認漏れがあり、交付見込額(約11億9000万円)より約1億3000万円少ない額となった。市はこれまで、西尾正範市長が直接、長妻昭厚労相を訪問したり厚労省に「要望書」を提出するなど、救済措置を求めてきた。
厚労省によると、救済は特別調整交付金を支払う形で行う。これまでは震災など大規模災害時に自治体が保険額の減免を行った場合に、これを補う形で交付されてきた。省令改正で、支給するケースを「被保険者に迷惑がかかるような非常に大きなミスをした場合」や「想定しないようなことが起こった場合」などに拡大するという。
改正時期は6月上旬を目指しており、市がその後に申請すると、審査を経て支給が決定される。1億3000万円のうち、どの程度が支給されるかは未定だ。
対応について西尾市長は同日、「救済の検討は大変ありがたい」とのコメントを発表。また、残額の補てんについては「市と関係者で協議していきたい」とし、計算ソフトのバージョンアップ作業をした業者と協議する方針。「市民には負担をかけない」という。
提供 - 函館新聞社
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