HIFセミナー経験のフライドマンさんが飛鳥・奈良時代研究

update 2010/5/26 15:02

 2004年に北海道国際交流センター(HIF、山崎文雄代表理事)主催の「日本語・日本文化講座夏期セミナー」に参加した米国・エール大学の大学院生ジョシュア・フライドマンさん(25)が来日し、函館市内で当時のホストファミリーの元に滞在している。現在、博士号取得後に大学教授となることを目標に「飛鳥・奈良時代」の日本史研究を進めている。フライドマンさんは「函館に来て日本が大好きになった。HIFでの経験は、今の研究にもつながっています」と話している。

 フライドマンさんは、幼少期から日本への興味を持ち、アニメなどのサブカルチャーを入り口に、歴史や文化、社会への関心を深めた。初めての来日が同セミナーで、帰国後に日本の古典文学や歴史を教える大学教授を目指すことを決めた。

 今回の来日では、博士論文執筆に向けて研究テーマを探求するため、奈良に滞在し、京都や九州にも足を伸ばしてフィールドワークを行う予定という。「飛鳥・奈良時代は日本人が大陸の文化を吸収して、独自の文化に発展させた特別な時代。当時はシルクロード交易が盛んで、現代のようなグローバリズムが起こっていた。比較することで歴史に対しても新しい視点が出てくるはず」と語る。

 「函館のお父さん、お母さん」と慕う夫妻とは、電子メールで交流を続け、約2年ぶりの再会。夫妻は「外国にいる“息子”が久しぶりに帰ってきただけ」と明るく話す。フライドマンさんは「お父さん、お母さんは本当の家族のよう。函館は日本の日常生活を初めて経験した場所。わたしのふるさとです」と話す。

 HIFの同セミナーは、毎年6―8月の2カ月間、海外の学生が函館近郊でホームステイをしながら、日本語や日本文化について集中的に学ぶプログラム。これまでに1380人の学生が函館を訪れた。25周年となる今年も来月10日に開講し、62人の学生が滞在する。

 山崎代表理事は「ホストファミリーやボランティアに支えられ、草の根の国際交流が続いている。函館に来る学生たちは勉強熱心だからこそ応援したい。互いの文化を認め合うことが、将来、国を超えた大きな懸け橋となるはず」と期待している。

提供 - 函館新聞社




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