09年度まとめ/DV相談、延べ4000件
update 2010/5/26 15:01
函館市男女共同参画課は、2009年度に市内の各窓口に寄せられた、配偶者などからの暴力(DV)に対する相談件数をまとめた。法務局や市の窓口など、10機関が対応した相談数は延べ3964件。前年度より1000件以上増加した。集計方法の変更で大幅に増加したが、最多の相談を受け付けたウィメンズネット函館は「実際に相談者の数は増えている状況」と話す。
同日、函館市女性に対する暴力対策関係機関会議(森越清彦議長、27機関)が市役所で開かれ、市が報告した。
10機関は、渡島総合振興局や道警函館方面本部、函館家庭生活カウンセラークラブなどが運営する相談機関。ウィメンズネット函館は、3733件に対応。09年度からシェルター利用者の相談や、関係機関への対応などもカウントするよう変更し、前年度よりも1094件増加した。ウィメンズネットは「積極的に相談するのは良い傾向」と受け止める。
次いで多かった配偶者暴力相談支援センター(同総合振興局)では、同20件増の80件、市の3機関では合わせて同4件増の91件。本年度から加わった、市女性センターが運営するDV(ドメスティックバイオレンス)と虐待相談には、18件が寄せられた。
これら相談者の一時保護件数は、同4件減の50件。同課は「深刻なケースが依然として多い」ととらえ、「関係機関が相互連携を図る必要がある」とした。
08年度に5件あった、男性被害者からの相談はなかった。一方で加害者側からの相談は、市が2件(同一人物)に対応。離婚や慰謝料、保護命令についての内容だった。
意見交換では各機関の対応や連携、シェルターで保護された女性の自立について話し合った。保護された女性の多くが配偶者から逃げるため職を失う現状に、森越議長は「離職を前提に逃げなければならないことは制度としておかしい」と強く訴えた。
提供 - 函館新聞社
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