道新幹線「札幌延伸後もJRで」市議会臨時会、全会一致で決議
update 2010/5/25 09:21
函館市議会の第1回臨時会が24日開かれた。JR北海道が北海道新幹線の札幌延伸後に函館駅―新函館駅(仮称)間を並行在来線として経営分離する方針を示していることに対し、JRが両駅間の鉄道運行を維持、確保するよう求める決議を全会一致で可決した。
決議は総務常任委員会(浜野幸子委員長)の委員12人が提出。「経営分離の方針はまことに遺憾で、断じて容認できない」とJRの姿勢を批判し、札幌開業以降も経営分離しないよう求めた。臨時会では提案者を代表して浜野委員長が文章を読み上げ、全会一致で可決された。
臨時会ではこのほか、昨年度市営競輪の赤字補てんとして、総額5億6000万円を増額する本年度自転車競走事業特別会計予算など3議案を原案可決し、専決処分3件を承認して閉会した。
また、臨時会終了後に各派代表者会議を開き、正副議長と総務常任委の正副委員長が、JR北海道と道に決議を提出することを決めた。早ければ6月にも行う見通し。
西尾正範市長は臨時会終了後、報道陣の取材に対し「決議に基づく条件が整わない限り、経営分離に市長の公印が使われることはない」と、不同意の姿勢を重ねて強調。札幌延伸の着工決定が先送りとなる懸念に対しては「着工の所要条件を整えるのはJRや道の仕事。それが整えばすべてに異存はない」と述べ、両者による解決策を求めた。
提供 - 函館新聞社
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