プレミアム商品券発売 「1割得に」朝から長い列

update 2010/5/24 13:26

 函館商工会議所が発行するプレミアム(割り増し)付き商品券が23日、同会議所や百貨店など市内12カ所で一斉に発売された。各販売所には開始と同時に長い列ができ、初日だけで全体の約7割、2億円以上がさばけた。同会議所は「まずまずの出足で、市民の消費行動につながる一定の効果があった」としている。

 商品券は今年7月の箱館奉行所オープンを記念して、昨年に続き計3万セット(額面総額3億3000万円)を発行。一枚1000円の11枚つづりの1セットが1万円で、プレミアム率は10%。市内のスーパーやコンビニ、飲食店など1000店以上で7月末まで使える。

 棒二森屋(若松町)では、午前10時の開店前から約150人が列をつくり、ピーク時の同10時半ごろには売り場のある別館7階から3階まで600人以上が並んだ。テーオーデパート(梁川町)も開店前に約800人が店を取り囲むように詰め掛け、オープンを15分早めて来店客を誘導した。

 一方、プレミアム率が昨年より5%低下したことで「午前中の客足は昨年以上だったが、盛り上がりはいまひとつ」(百貨店関係者)との声も。多くが給料日前ということもあり「昨年は大半が(上限の)3セット購入していたが、今年は1、2セットの購入者も目立った」(大型スーパー担当者)という。

 家族3人で計9セットを買った市内の会社員、藤井司さん(44)は「結局は食料品や日用品に回ると思うが、1割のお得でも家計には大助かり。地域経済の底上げにもなるはず」と話す一方、市内のパート主婦(37)は「日曜の発売はありがたいが、給料日直前はきつい。販売期間と使える期間をもう少し増やして」と注文を付けた。

 24日は同会議所など市内3商工団体や各支所のほか、棒二森屋、丸井今井函館店、テーオーデパートで販売する。各所とも売り切れ次第終了となり、売れ残った場合は25日以降、同会議所のみで取り扱う。

提供 - 函館新聞社




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