「森林再生へ」願い込め植樹 人見保育所の園児ら300人参加

update 2010/5/24 13:25

 【七飯】2004年9月の台風18号で、倒木被害を受けた山林の回復を図る植樹祭が23日、七飯町軍川のカリマ国有林で行われた。森づくり団体や人見保育所の園児、一般ボランティアら約300人が参加。「元気に育って、動植物や住民の暮らしを見守って」と植樹活動に汗を流した。

 「美しい森林(もり)づくりの集いin大沼―北海道洞爺湖サミット記念植樹祭―」と題し開催。二十一世紀の道南の森林(もり)づくり事業実行委(武下秀雄委員長)と道森林管理局函館事務所が主催した。

 場所は大沼から8キロ南西の標高500メートル付近。開会式で中宮安一町長らがあいさつし、専門家の手ほどきで0・8ヘクタールにミズナラ1850本を植えた。

 曇りがちだったが、時折青空がのぞくと「さわやかで気持ちいい。心地良い風だ」と参加者の声が弾んだ。植樹後は森林浴を楽しみながら弁当を味わい、広場では、木製フルートや三味線などの音楽コンサートが繰り広げられ、盛り上がった。

 同級生3人で参加した函館水産高2年の作道奏太君(16)は「先生に誘われて参加を決めたが、今日は本当に来て良かった。森林が回復しつつある様子を把握し、植樹の重要さを感じることができた」、人見保育所の土屋百母(もも)ちゃん(5)は「木がぐんぐん伸びてほしい」と笑顔を見せていた。

 植樹後には、1850本の苗木の状態を実行委メンバーが丁寧に確認。武下委員長(69)は「子どもから年配者まで多くの協力で大規模な植樹ができた。ありがたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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