わっとな「障害児に憩いの場を」
update 2010/5/24 13:24
函館市内のNPO法人みんなのさぽーたーわっとな(山口照美代表)が5月から、市の委託を受けて障害児の日中一時支援施設「フリースペースすきっぷ」を同市鍛治2に開設した。障害のある子どもの放課後などに憩いの場を提供し、保護者の休息や就労を手助けする。
同法人は2006年に発足し、障害児の余暇の充実を図る活動を行ってきた。08年には函館亀田小学校内に学童保育所「らるご」を開設した。
日中一時支援は障害者自立支援法に基づいて市が任意で実施している事業。「すきっぷ」を含め市内には11カ所ある。基本的に保護者が働いていることが入所条件になる学童保育と違い、週に数回、数時間だけでも利用できる上、中学・高校生まで受け入れられる。
同法人は「小学校卒業後も受け皿は必要。土曜や長期休暇の利用ニーズにも応えたい」と2年前から受託を希望していた。従来も事務所を開放して日中一時支援と同様の事業を独自にやっていたが、定員は3人と少なく、保護者の利用料負担も多かった。市の委託を受けることで、介護福祉士や保育士の支援員4人を配置して10人まで受け入れ可能となり、利用料は同法に基づき、従来よりも負担が軽減された。
利用対象は日中一時支援の給付を受けている知的障害または発達障害のある幼児から高校生まで。放課後や土曜日、夏休みなどの長期休暇に午後6時まで預かる。3LDKの民家を改装した施設にはプレイルームやDVD・パソコンルームなどを設けた。今月下旬から利用する男児(8)の母親(40)は「放課後は家で過ごすことが多く、他の人と接する機会が少ない。親もひと息つきたいし、こういう場があると安心する」と話す。
山口代表は「家庭的な雰囲気で楽しく過ごせる空間にするため、子どもたちがもっといろんなことができるよう活動の幅を広げたい」とし、支援員を補助するボランティアを募集している。問い合わせは同法人TEL090・9433・7001。
提供 - 函館新聞社
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