はこだて観光俳句の入賞作発表 優秀賞に埼玉の斎藤君ら10人
update 2010/5/23 10:13
函館国際観光コンベンション協会は、2009年度に観光名所などで募集した「はこだて観光俳句」の入賞作品を発表した。優秀賞には埼玉県の中学生、斎藤文人君(14)の「函館の夜景を心のシャッターで」など10句が選ばれた。
同協会は函館の観光振興を目的に、02年度から「函館の四季」をテーマに観光俳句を募っている。五稜郭タワーや函館山山頂展望台など市内7カ所に応募箱を設置し、今回は道内から鹿児島までの564人から計775句が寄せられ、優秀賞10句や入選30句を選んだ。
本年度は観光客の入り込み減の影響などで、投句は昨年に比べほぼ半減。箱館奉行所のオープンを前に五稜郭への関心が高かったほか、夜景や西部地区など函館の風土や文化を題材にした句も多かった。道南からは入選作品に8人が選ばれたが、優秀賞には該当者がいなかった。
投句者は12―93歳までと幅広く、入賞句には最年少の12歳の「着ぶくれた人々集う赤レンガ」、「歳三の背中にうつる星ひとつ」も選ばれた。審査に当たった函館俳句協会の杉野一博会長は「今年は俳句作品としての仕上げが上手な作があり、楽しく拝見できた」と評している。 入賞者には函館の特産品が贈られる。本年度の作品も市内の観光施設などで来年3月まで募集している。
斎藤さん以外の優秀賞は次の通り。(年齢は応募当時、敬称略) ▽炎天を港へ落とす基坂=埼玉県、柿沼克紀(47)▽冴え返る枝切りの音五稜郭=静岡県、澤田英美(42)▽帰る雁夢おいてゆく湾の面=札幌市、中村芳美(45)▽北帰行元旦の月ついて来る=鹿児島県、大八木照行(58)▽また来よう函館山でちかう春=神奈川県、大場周子(30)▽イカ刺しは冬空よりも透き通る=埼玉県、藤田麻友(26)▽海風と市電で走る港町=埼玉県、田島多佳子(45)▽梅雨寒し倉庫の中のレストラン=神奈川県、宇都宮巴弥(93)▽吹雪いてもなお歩きたい函館を=千葉県、堀田ゆみ子(60)
提供 - 函館新聞社
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