スギ使い漁礁づくり

update 2010/5/18 13:26

 函館の森林の再生と活用を考える会(木村マサ子会長、会員約30人)は17日、本年度の新規事業として、間伐材を磯に埋めて海草類が繁殖する漁礁づくりを市内住吉町の浜で開始した。朝から気温が上がり好天に恵まれた中、同会会員5人のほか駒止、谷地頭の両保育園の計22人の園児も参加。木村さんは「森の木が海中でも活躍できることが広まるきっかけになれば」と話している。

 同会は道南で手入れが行き届いていない森林の再生を考え、森から多くを学ぼうと活動を展開。毎年12月に「はこだてクリスマスファンタジー」会場付近で、許可を得て運んだ函館山の間伐樹や学校林の枯損木(こそんぼく)などを使用し、船や動物などを模した「市民ツリー」を製作。今回は昨年に両保育園で設置したツリーなどを再利用した。

 干潮の午前9時ごろから作業開始。会員がスギを約1メートル20センチの長さに切って数本束ね、木村さんが近くで採れたスサビノリを付けた。木村さんは「この漁礁の中で胞子が付くようになればいい。3年はかかると思うが、ノリなどが増えるきっかけになれば」と話す。最高気温が6月下旬並みの21・0度まで上がる暑さの中、漁礁は3つ作られた。

 園児たちは漁礁の重りになる箱に入れる石を運んだ。作業前には浜に居たカニなどを見つけたりして遊んだ。子どもたちの歓声を聞く会員は「子どもたちが自然に興味を持ってもらえれば」と笑顔。夕方、満潮になったとき漁礁は海面に浮かび設置は成功。今後は大荒れの天気に流されない補強などを施すという。



 17日は南から温かい空気が入ったことなどで、最高気温は木古内で7月下旬並みの23・6度、北斗で同上旬並みの21・4度となった。函館海洋気象台によると18日も気温が高い状態になるという。

提供 - 函館新聞社




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