「元気に育って」願い込め 未来の森で育樹祭

update 2010/5/17 12:52

 函館市亀田中野町の民有地「未来の森」(約5・8ヘクタール)で16日、本年度の育樹祭が行われた。NPO法人北海道に森を創る会(石子彭培理事長、本部・札幌)の会員と、函館市内の国の華幼稚園の園児ら約100人が参加。昨年まで植樹したエゾヤマザクラの手入れなどを行った。

 同会は、放置林やリゾート開発跡地などで森林の再生や活用を進める「森トラスト運動」に取り組んでいる。2006年に最初の活動地として、函館市内のゴルフ場整備予定地だったこの場所を「未来の森」と名付け、4年間にわたりサクラや広葉樹、トドマツなど約600本を植樹してきた。このほか、空知管内月形町や砂川市でも同様の活動を行っている。

 この日は育樹活動として、昨年秋にネズミの被害防止として木の根元に巻きつけたビニールのカバーを取り外す作業を実施。また新たな試みとして、ナメコの栽培にも挑戦。チェーンソーで切断した原木に園児らが調合した接種菌を塗り、ムシロで覆う作業をした。来年の秋には立派なナメコが収穫できる予定で、園児らは「早く食べたい」と心待ちの様子だった。

 石子理事長は「これからは植樹した木をいかに大切に育てていくかが重要な仕事。子どもたちの未来のためにも、森を増やすための地道な努力を続けていきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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