市内巡りイメージ…海炭市叙景 脚本家・宇治田さん来函
update 2009/9/27 13:46
函館出身の作家、故佐藤泰志の小説「海炭市叙景」の映画化に向けた取り組みで、東京在住の脚本家宇治田隆史さん(34)と熊切和嘉監督(35)が24日から函館入りし、市内でシナリオハンティングを行っている。26日は市交通局の駒場車庫構内や朝市などを見学。脚本の完成を目指し、作品のイメージをふくらませた。
宇治田さんは和歌山県出身。大阪芸大同期生となる熊切監督とは、脚本を担当した「ノン子36歳(家事手伝い)」など長編5作品でタッグを組んでいる。脚本の第一稿は7月に完成させており、今回は内容を練り上げる目的で初めて函館を訪問した。
この日2人は朝市など市内各所をめぐり、駒場車庫構内では職員に案内されながら作業場や市電内の様子を見て、写真に収めるなどしていた。
宇治田さんは小説の感想を「函館をきれいな街と思っていたが印象が変わった。登場人物の生きる様子が生々しく描かれていた」とし、「原作に忠実に、佐藤泰志が何を考え、どこに向かおうとしていたのかを考えながら脚本化の作業を進めた。『街が生きている』と感じてもらえるようないい映画になれば」と話していた。
函館滞在は27日まで。年内には準備稿を完成させ、来年2月にクランクインを目指す。
提供 - 函館新聞社
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