ナッチャン今年も運航…7月17日から10月末まで
update 2010/5/13 09:20
津軽海峡フェリー(函館市港町3、関根二夫社長)は12日、昨年9月末から運休している函館―青森航路の高速船「ナッチャンWorld(ワールド)」を、今年も7月17日から10月末までの期間限定で運航すると発表した。道運輸局函館運輸支局に認可を申請中で、早ければ6月中にも正式に決定する見通し。
同社の高速船は燃料高騰などを理由に2008年10月末で定期運航を休止。昨年は7―9月の期間限定で運航し、その後は函館と青森両港に係留して売船交渉を進めていた。今年も運航再開を望む地元の強い要請があり、繁忙期の季節運航を決めた。
期間中は函館―青森間を一日1往復し、8月1日―22日の毎日のほか、7月17日―31日までと8月23日―10月31日までの土日、祝日に運航する。青函の漁業関係者に配慮して速度を落として運航するため、所要時間は就航当初より1時間長い2時間45分。定員は772人。
運賃は昨年と同じくエコノミーが大人4000円、最上位クラスのエグゼクティブが7000円。小型車は軽自動車が1万7000円、6メートル未満の乗用車が2万1000円。今月17日から仮予約を受け付ける。現在、函館港に係留中の姉妹船「ナッチャンRera(レラ)」は運航期間中、室蘭港に係留させる。
同社は「夏場や秋の観光シーズンには本州や道央圏からのマイカー需要も多く見込める。高速船が青函圏の橋渡し役となり、地域の観光振興につなげたい」と話す。同社は高速船の運航再開と同時に、犬用のバルコニーを備えた在来定期便の新船を導入することも決めている。
函館市港湾空港部は「高速船は函館にとっての観光資源。夏場にパンク状態の乗用車輸送をカバーし、地域の活性化になることを期待している」とし、函館商工会議所も「高速船の経済波及効果は大きく、運休のままでは宝の持ち腐れ。12月の東北新幹線新青森開業時も含めた通年運航を望んでいる」と話している。
提供 - 函館新聞社
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