函館市生活保護率 1000人中43.3人過去最多
update 2010/5/13 09:19
函館市の3月の生活保護率は43・3‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前年同月(41・2‰ )と前月(42・9‰)をそれぞれ上回った。人数、世帯数ともに同市の過去最多を更新中で、道内の市部では3カ月連続で3番目の高率となった。北斗市や渡島・桧山管内の町部でも増加が止まらない。
保護率は近年緩やかな増加傾向にあるが、景気状況などを受けてここ数年は特に上昇ペースが早まっている。道内全体では、昨年3月(26・3‰)からことし3月(28・1‰)までの1年間で1・8ポイント増となった。
函館市の2009年度全体の保護率は41・9‰(1万1924世帯)となった。05年度(37・5‰)から08年度(40・2‰)までの増加割合と比較すると、ペースが早くなっており、前年度比では一気に1・7ポイント増加している。市福祉事務所は「人口が減る一方で保護世帯が増加している状況。単純な保護率増にとどまらず事態はかなり深刻」とする。
3月の保護者数は、前年同月比511人増の1万2317人(8634世帯)。前月比では112人(72世帯)増で、市福祉事務所は「変わらず早いスピードで増え続けている。景気回復の恩恵は市内ではまったく見られない」とし、改善の兆候さえない状況に頭を抱える。
福祉事務所別の集計は、4月に市内を1福祉事務所体制(3月までは2カ所)としたため、今回が最後となった。中央管内が市部で最も高い釧路市(51・2‰)を上回る53・3‰。一方の亀田管内は29・7‰で、同じ市内でも地域差が顕著に表れた。
道南全体で増加傾向は同じで、比較的低い保護率の北斗市も16・1‰(510世帯)に。前年同月比では、木古内町と上ノ国町が下がったものの、ほかは0・1―4・5ポイントの幅で軒並み増加している。道南すべての保護者数は1万6863人(1万1736世帯)だった。
提供 - 函館新聞社
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