「乙女昆布」味わって…柴田さん、早摘みコンブを製品化
update 2010/5/13 09:18
【北斗】北斗市茂辺地の漁業、柴田孝二さん(38)が茂辺地地区の前浜で取れた早摘みのマコンブを「津軽海峡一番採り『北海道浜乙女昆布』」として製品化した。昨年秋に種付けし、この時期にしか取れない成長前の若いコンブは食感が柔らかく、風味が良いため、料理の具材としてそのまま食べられるのが特徴だ。柴田さんは「水がきれいな茂辺地の海で育った天然コンブから採取した種を使っている。おいしいコンブの味を楽しんでほしい」とPRしている。
柴田さんは、例年、夏場のコンブの収穫期に向け、4月下旬から5月上旬のこの時期に成長の良いコンブだけを残す作業を行ってきた。この際に摘み取るいわゆる間引きコンブは、漁業者のまかないなどで消費されるか、廃棄されていた部分だが、味の良さと食べやすさに注目した。
昨年、同市内の青空市で試験販売し、購入者から好評を得て手応えを感じた。柴田さんは「成長したコンブを夏に出荷した方が高く売れる」と話すが、おいしい地場産コンブの魅力を広げるため、今季初めて「乙女昆布」用として約700キロを採取した。
「乙女昆布」は水につけて数秒で戻り、ダシが存分に出るのが特徴で、あっさりとした粘りがある。みそ汁やお茶漬け、ラーメンに入れても最適といい、「煮込まなくてもつくだ煮が簡単にできる」とする。また、地元飲食店の協力で、沸騰直前のお湯で作っただし汁で割った焼酎を提供したところ、「風味があり、おいしい」とおおむね好評を得たという。
柴田さんは「コンブはダシを取るというイメージが強いが、いろいろな味わい方ができる。豊富なミネラルを含んだコンブをおいしく食べてもらいたい」と話している。1パック70グラムで販売。同市茂辺地の飯豊商店や函館近郊のホクレンショップ4店舗で購入できる。
提供 - 函館新聞社
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