一般会計 賛成多数で認定…市議会決算特別委
update 2009/9/26 12:59
函館市議会の決算特別委員会(金沢浩幸委員長)は25日、2008年度各会計決算の審査を終了。ケアホーム入所者の認定ミス問題などで一般会計決算を不認定とする意見があったが、西尾正範市長が議会への報告の遅れなどを謝罪し、公明党と共産党を除く賛成多数で認定した。このほか決算議案16件も認定。30日の本会議で採決する。
25日は民生常任委員会所管分を審議。ケアホーム問題については、市の判断の経緯や、監査委員の結論が出されるまで理事者側から議会に報告がされなかったことについて、各委員から質問や批判が相次いだ。
西尾市長への総括質疑で阿部善一氏(民主・市民ネット)は、関係者への処分内容や時期について質問。市長は「誠に申し訳なく思っている。減給を含めた処分などを、議会閉会後に速やかに行いたい」と述べ、陳謝した。議会への報告が遅れた事については「今後はどんな細かいことでも報告し、共通認識を持ちながら進めたい」と心構えを新たにした。
志賀谷隆氏(公明党)は、認定取り消し後も介護給付費を支出したことについて「財務会計上で問題があると分かっていたのに、なぜ議会に黙っていたのか。監査とは別になぜ市は独自に判断しなかったのか」と追及。西尾市長は「庁内的に監査の判断を受けてからと考えていた」と当時の状況を説明し、「今回の事を教訓とし、同様のことを起こさないよう各部局に徹底する」と述べた。
志賀谷氏はほかに、首都圏の企業誘致を専門業務に配置した企業誘致推進員の是非についても質問。2008年度は単独で企業訪問した回数が2件だったことについて、西尾市長は「数字を見ると確かに少ない。もう少し活発に活動してほしいと感じる」と述べ、「制度と人事の観点から考えたい」と廃止する方向を示した。
また新生クラブと民主・市民ネット市民クラブは、一般会計の認定に当たり行政運営で適時・適切に説明を求める付帯決議を提出した。
提供 - 函館新聞社
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