深海から珍客 江差沖でサケガシラ
update 2010/5/12 14:18
【江差】江差町の五勝手漁港沖の定置網で11日午前、普段は深さ数百メートルの海底に生息している深海魚のサケガシラが捕獲された。体長は1メートル74センチもあり、銀白色のうろこと細長い体が特長だ。深海からの思わぬ珍客に漁業関係者は「何かの前兆ではないのか」と話しながら、興味深そうに見入っていた。
サケガシラはアカマンボウ目・フリソデウオ科に属する。本道から沖縄の太平洋岸をはじめ、日本海の深海に生息している。大きく裂けたような口元から「サケガシラ」と呼ばれている。同じ深海魚として知られる「リュウグウノツカイ」の仲間に当たる。江差町産業振興課によると「身は脂が強いため食用には適さない」という。
江差漁港の荷さばき施設では「この辺りでは見たことのない魚だ」「深海から幸運を運んできた使いか。それとも…」と、漁業関係者が運び込まれた魚を囲み、さまざまな“推理”を巡らせていた。北陸地方の日本海沿岸では3月上旬から、サケガシラやリュウグウノツカイが定置網で捕獲されたり、海岸に打ち上げられるケースも相次いでおり、漁業関係者は「日本海で何かが起こっていることを知らせに来てくれたのかも」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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