「モンドセレクション」で函館タナベ食品“7冠”
update 2010/5/11 09:18
水産加工品製造販売の函館タナベ食品(函館市桔梗5、田邉元久社長)のシューマイやたらこなど7品が、今年の国際的な食品コンクール「モンドセレクション」ですべて銀賞以上に入賞した。2005年の初出品以来6年連続受賞の快挙で、「いかしゅうまい」など3品が最高賞に当たる最高金賞に輝いた。同社は「北海道・函館の食を通じて地域に貢献できれば」と“7冠”を喜んでいる。
7品のうち、道産食材を中心に作った「いか」「帆立」「かに」の3種のシューマイが最高金賞に、道南近海のマイカの耳や足なども練り込んだ「まるごといかしゅうまい」と、噴火湾産のたらこを使った無着色の「たらこ」「辛子めんたいこ」が金賞に輝いた。
このほか、戸井産の早摘み真昆布を湯通し後に塩漬けにした「昆布の若芽」は初出品で銀賞を獲得した。コンブの風味そのままにワカメのような柔らかい食感が特徴で、昨年春から通信販売などで発売。今年は生産した約4万袋(4トン分)のほとんどが既に売り切れる人気商品だ。
同社は2011年にも市内港町に新工場を建設する計画で、さらに生産体制を強化する方針だ。同社によると、新工場は来年春にも着工し、函館港港町埠頭(ふとう)の市有地に約2600平方メートルの本社兼生産工場を建設。商品ラインナップも増やして年内の稼働開始を目指すという。
田邉社長は「北海道の食のブランド力を生かし、希少性を高めて商品展開することで消費者に浸透してきた。地産地消の安心・安全はもちろん、本当においしいものを提供して函館を元気にしたい」と話す。商品はいずれも道内の主要な空港や駅、土産物店で販売しているほか、通信販売もしている。
1961年から始まったモンドセレクションは(本部・ベルギー)は「食のオリンピック」とも称され、毎年、国際的な審査員が世界各国の食品メーカーが出品した商品の品質や味などを評価している。
提供 - 函館新聞社
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