台湾観光客9割「満足」
update 2010/5/10 09:22
函館市はこのほど、台湾チャーター便を利用した観光客を対象とする函館観光の実態調査をまとめた。函館の美しい自然や夜景、食事が好評で「函館の観光に満足した」「再び来たい」と答えた人は約9割に上るなど、人気の高さを示した。また次回に来函したい時期としては、国内観光客が夏の函館に集中するのとは異なり、春と秋が上位を占めるなど、函館観光の端境期を埋められる可能性を示す結果となった。
調査は民間業者に委託。昨年末から今年1月にかけて函館空港を訪れた、台湾チャーター便を利用した観光客400人に聞き取り調査をした。函館に対する評価、イメージなど実態を把握した上で、今後の観光客誘致につなげようと実施した。
観光スポットの認知度では「函館山」が82・8%の観光客に認知され断トツのトップ。気に入った食べ物ではソフトクリームが75・8%の人が答えて首位で2位は45・7%の牛乳と、乳製品が人気を集めた。お土産では薬や健康食品を購入した人が多く、市ブランド推進課は「台湾は健康志向が高く、日本の製品に対する信頼もあるのでは」と分析する。一方、不満点としては市民と外国語でのコミュニケーションが取りずらかったことなどが挙げられた。
またチャーター便の本数は函館便が209本となり、昨年に続き国内空港トップの座を守ったが、新型インフルエンザの流行や中国方面への機材振り分けが影響し、同627本から418本減少した。
しかし、函館山ロープウェイのチャーター便利用者の搭乗者数は、6万876人と前年比約15%ダウンにとどまっている。「チャーター便の数は減ったが台湾は定期便の利用を促進しており、就航している空港から函館に来る人が多い」(同課)とする。
調査結果を基にした民間業者の提言では、@食や温泉を活用した健康・美容に焦点を当てたPRA春と秋への誘致活動の強化B人気の温泉の魅力度アップ、などを掲げた。
同課は「今後もセミナーなどを開催して受け入れ体制を強化したい。台湾はリピーター率が高く有望。体制をしっかり構築しながら、同時に増加が期待できる中国人観光客の受け入れにも備えたい」と誘致活動を強化する方針だ。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。