「興味ある」7割超 「函館ブランド調査」結果
update 2010/5/10 03:53
函館市が昨年度、民間に委託していた「函館ブランド調査」の分析結果がまとまった。札幌市と首都圏の住民を対象に調査したところ、函館のイメージについて「古くから歴史があるおしゃれな街」との認識が強く、スイーツやクリスマスファンタジーは認知度が低いながらも札幌、首都圏ともに7割以上が興味を示していることなどが分かった。市はこの結果をもとに、観光資源の掘り起こしを進めていく。 ブランド総合研究所(東京)が昨年実施した「地域ブランド調査」で函館が全国1位となるなど、人気や魅力が高い一方、観光客数が年々減少していることから、イメージと実態の差異を解消する目的で調査を実施。公募の結果リクルート北海道じゃらん(札幌)に委託し、昨年9月下旬に札幌と首都圏の20歳以上の男女計2060人を対象に調べた。
質問は函館のイメージや各主要施設、観光資源の認知度など大きく10問。イメージを問う設問では「古い」が全体で69%だった一方、「歴史がある」「夜景がきれい」などは90%以上、「おしゃれ」も札幌47・8%、首都圏40・5%があてはまると回答した。
観光資源の認知度・興味度は夜景やいさり火など、主にソフト面で23項目を尋ねた。ハンバーガーやラーメン、「やきとり弁当」などのご当地グルメについては、知っているとの回答が札幌で79.3%、首都圏で34.9%と開きが見られたが、「興味がある」「やや興味がある」と答えたのは札幌85.7%、首都圏76.2%といずれも高かった。地元和洋菓子店が取り組む「函館スイーツ」や、12月の「クリスマスファンタジー」は認知度は札幌でともに30%台、首都圏で10%程度と低いものの、興味度はともに7割を超えた。 同社は調査結果を踏まえて情報発信や継続的な提供体制の確立、特定の層をターゲットにした特別な観光メニューづくりなどを提案しており、市はこれをもとに観光施策を強化していく考え。
市ブランド推進課は「知られていないが興味はある“伸びしろ”が高いものが多いことが分かった。効果が高いと思われるものから順次、事業化を図りたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。