エゾシカ猟 来月24日に解禁…期間を3週間延長
update 2009/9/26 12:59
道は、本年度の道南地域(渡島、桧山、後志管内)でのエゾシカ猟を10月24日から解禁することを発表した。道南ではここ数年、エゾシカによる列車衝突事故や農業被害が急増してることから、これまで以上に効果的な個体管理を目指し、可猟期間の終了期日を昨年度に比べ3週間延長することを決めた。
道内のエゾシカは、1990年前後に道東地域(網走、十勝、釧路、根室管内)を中心に爆発的に増大し、1996年度には道内全体の農林業被害が50億円を超える深刻な社会問題に発展。このため道は2000年度に道東地域と道央・道北地域(空知、上川、宗谷、胆振、日高)を対象とした「エゾシカ保護管理計画」を策定。計画的な狩猟による頭数コントロールによって、被害は減少傾向にある。
一方、エゾシカの絶対数が少なく、これまで管理計画の対象外だった道南地域だが、ここ数年、局所的に生息数が増加傾向となり、森林生態系への悪影響も懸念されるようになっている。このため、同地域でも05年度に狩猟を解禁。05年度は219頭、06年度は154頭、07年度は189頭、08年度は230頭が捕獲されている。
道南地域のエゾシカによる農林業被害額は07年度の約1000万円から08年度は約2000万円に倍増。列車との衝突事故も06年度が17件、07年度が42件、08年度が58件と増加傾向にあることから、狩猟による保護管理には大きな期待が寄せられている。
本年度の可猟期間は10月24日から11月23日、12月12日から1月17日、2月6日から3月28日までの計3回。中断期間を置くのは、警戒心の強いエゾシカの捕獲効率を高めるため。また、昨年に比べ狩猟期間の終了期日を3週間延長することによって、効果的な個体数管理を目指したいとしている。
提供 - 函館新聞社
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