昨年の不正薬物の密輸2件増の16件 税関まとめ
update 2010/5/8 15:04
2009年に函館税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)で発生した不正薬物の密輸入などの関税法違反事件の概要によると、摘発件数は前年比2件増の16件で、種類別では大麻と覚せい剤が大半を占めた。同税関は5月を取り締まり強化月間に定め、各港湾や空港での水際対策を強化している。
不正薬物や銃器類など「社会悪事犯」の管内の摘発件数は07年が19件、08年が14件だったが、「全国的には増加傾向にある」(同税関監視部)という。管内では昨年の16件すべてが不正薬物の密輸で、内訳は覚せい剤が6件、大麻が9件、ケシがらが1件だった。
主な事例では昨年6月、ベトナムから韓国・仁川空港を経由して新千歳空港に帰国した邦人女性が、スーツケースを二重工作して覚せい剤約2.8キロを隠し持っていたケースや、同11月にロシアから小樽港に入港したロシア人乗組員が、身辺や船室に覚せい剤計約3キロを隠していた事件があった。
このほか、同7月にはインドから盛岡市内に送られた国際郵便に大麻樹脂約1.2キロが隠されていた事案もあり、近年は手口として小口化、巧妙化している。今年2、3月には台湾から新千歳空港に入国した台湾人男性が粘着テープで体に巻き付けて隠していた覚せい剤計約3キロを発見、摘発した。
同税関監視部は「近年は全国で不正薬物の乱用や鉄砲類を使った殺傷事件が発生し、その多くが海外から密輸されている。今後も取り締まりを一層強化し、市民らの情報提供と検査協力をお願いしたい」と呼びかけている。密輸に関する情報提供はフリーダイヤル0120・461・961。
提供 - 函館新聞社
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