開花が遅れ減少、落部IC延伸で車多く…道南GW観光客
update 2010/5/7 14:12
今年のゴールデンウイーク(4月29日―5日)は前半に雨が続いたが、後半は天候に恵まれ、高速道路の自動料金収受システム(ETC)割引や、道縦貫自動車道(道央道)が落部インターチェンジ(IC、八雲町東野)まで延伸した効果で、車で訪れる観光客が目立った。一方で、サクラの開花が昨年より10日遅れた影響で、道南各地のサクラの名所では人出が3―5割程度減少し、開花状況に一喜一憂する連休となった。
ネクスコ東日本道支社によると、4月28―5月5日の道央道の1日当たりの利用台数は12万7424台で昨年比6.9パーセント増。一般道は道警交通部交通管制センターによると、1―5日の国道5号が終日混雑し、3日は七飯町大沼から森町赤井川まで約6キロの渋滞が発生。同センターは「ICが落部まで延びたことで、利用車が道央道と国道5号に分散化した」とみる。
空の便は、航空各社とも函館と本州方面を結ぶ便が1―5日の連日ほぼ満席状態。JRは東北方面と道内を結ぶ特急が、昨年を1割上回る6万7300人だった。
函館市内の観光名所・施設では、函館山ロープウェイの搭乗者数が5万6329人と昨年並み。金森商船は「入り込み数は昨年並みだが、臨時駐車場が常に満車だったので車で訪れる客が増えた。サクラの開花が遅れたことで金森レンガ倉庫群に観光客が流れてきたのでは」と推測する。五稜郭タワー展望台は搭乗者数が5万5929人と昨年より2割減。同社は「北広島市にオープンしたアウトレットモールに人が流れたせいか、札幌方面からの観光客が減った」と話している。
一方、サクラの名所は人出がいまひとつ。五稜郭公園は8万4687人で昨年の16万2900人から半減。函館公園は3万4705人、松前さくらまつりが開かれている松前公園は8万3600人で、いずれも昨年を3割前後下回った。さくらまつり実行委は「開花が遅れたという情報が広まって入り込みが少なかった。今週末にはソメイヨシノが満開になるので期待してほしい」と来場を呼び掛ける。3日から「もりまち桜まつり」が始まった森町はまだ開花せず、5日までの人出は青葉ケ丘、オニウシ両公園を合わせ3万4000人程度。実行委は「昨年より1日当たり1000人ぐらい少ない。ラジオの公開生放送がある9日には開花してほしい」と願っている。
提供 - 函館新聞社
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