北斗市、予算案発表 一般会計初の200億円超

update 2010/5/2 02:48

【北斗】北斗市は4月30日、2010年度の予算案を発表した。高谷寿峰市長就任後初の本格予算の編成で、一般会計の総額は09年度当初比15.7%増の201億8481万円と、2006年の市誕生以来初めて200億円を超えた。北海道新幹線新函館駅周辺整備にかかわる工事や浜分中改築建設工事など大型の公共事業が盛り込まれたことが要因。新函館駅(仮称)周辺土地区画整理事業や国保事業など7特別会計と、水道事業会計を合わせた総額は同10.2%増の327億3125万円。17日に開会予定の市議会の第2回定例会に提案する。

 一般会計の歳入は市税が09年度比0.7%減の45億8827万円で、景気低迷による税の減収を想定した。地方交付税は同4.8%増の57億4773万円と、歳入全体の28.5%を占めた。市債(借金)は同12.5%増の19億920万円、基金(貯金)を活用した繰入金は同9.4%減の2億7259万円を計上。国の子ども手当ての創設などに伴い、国庫支出金は同62.8%増の37億849万円となった。

 歳出は生活保護の扶助費や医療助成が含まれる民生費が68億4143万円で全体の33%を占めた。公債費(借金返済)は、同4.9%減の23億0383万円、土木費は同74.7%増の41億789万円に膨らんだ。職員給与費は同1.7%減の20億6820万円。

 主な事業として、11年度の完成を予定している浜分中改築建設事業は体育館改築などを行い、5億679万円、本年度中に完成を予定している運動公園多目的グラウンドの全天候型トラック改修費4億162万円を計上し、主に基金や合併特例債を財源に充てる。新幹線関連では、新駅周辺整備に3億1490万円を充てたほか、市渡第2号線道路改良事業(6億8242万円)や稲里第15号線付替事業(2億1796万)など8件で関連の道路整備工事を行う。

 福祉関連では、遺児手当て・遺児育英資金やひとり親家庭の医療費助成を拡充し、雇用対策事業として4154万円を計上。議会中継を本庁舎や各支所で行う配信システム整備に760万円を盛り込んだ。

 記者会見で高谷市長は「今回は地方交付税の増額が見込め、増額予算となったが、今後新幹線経費の増大や税収の落ち込みが想定されるため、健全化にも気を配った」とした。

提供 - 函館新聞社




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