函館市内で偽札さらに6枚 複数種流通か

update 2010/4/27 11:26

 函館市内の食品スーパーなどで偽の1万円札が相次いで使用された偽造通貨行使、同未遂事件で、新たに偽1万円札2枚と偽5千円札1枚、偽千円札3枚が見つかったことが26日、函館中央署や函館西署の調べで、分かった。新たに確認した偽1万円札2枚のうち、1枚は25日に使用された8枚と同一の記番号で、もう1枚は別の記番号だったといい、両署では、複数種の偽札が市内で流通しているとみて、関連を調べている。

 函館中央署によると、同市内の食品販売店の女性会社員(48)が26日午後、25日に現金で支給された給料の中に、偽1万円札1枚を見つけたと届け出た。女性は口座に振り込むため訪れた金融機関で色合いの異なる紙幣があることに気付いたといい、25日に発見された8枚と同一の記番号だった。

 また、偽千円札はいずれも同署管内で発見され、同市美原のディスカウントストアで23日に、同市田家町と湯川町の食品スーパーで25日に1枚ずつ、計3枚があった。いずれも透かしがなく、田家町と湯川町の千円札は記番号が同じで、買い物客が別の店で釣りとして受け取った紙幣に紛れ込んでいたという。

 函館西署管内では、同市松風町の和菓子店の男性店主(75)が25日夜、売上金の中から偽1万円札を発見し、26日に同署に届け出た。この偽紙幣には透かしがなく、25日に確認された偽1万円札とは記番号が異なるという。さらに、偽5千円札は同市若松町の函館朝市内で、海産物販売を行う女性(77)の売上金に紛れていたとみられる。女性の家族が26日に同市内の別の場所で使用する際に透かしがないことに気付いたといい、女性は「24日か25日の売り上げの一部」と話しているという。

 同市内で26日までに確認された偽紙幣は、同一記番号の1万円札が計9枚、別番号の1万円札が1枚、5千円札が1枚、千円札が計3枚となった。同一記番号の偽1万円札は、真券よりも下地部分の色が濃く、透かしがない。紙幣表面左隅の銀色に光るホログラム部分が白いなど、粗雑な部分も多く、注意をすれば、見破ることは可能だという。



 偽1万円札が市内で相次いで発見された事件を受け、25日に偽札が使用された函館朝市では26日、組合員らが警戒を強めた。函館朝市協同組合連合会(井上敏広理事長)は同日、組合加盟店ほか函館朝市の全エリア約280店舗を対象に事件を周知するちらしを配布した。井上理事長は「ちらしを配布して注意を喚起した。受け取ったお札を一度確認するなど、各店で注意するしかない」とする。朝市内でカニ販売店を営む男性(63)は「朝市はこれからが忙しくなる時期。これ以上、事件が続かないよう、早く犯人を捕まえてもらいたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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