江差町 早期健全化団体の本年度脱却目指す
update 2010/4/27 11:25
【江差】道内では本年度、江差町など7市町が自治体財政健全化法に基づく早期健全化団体の指定を受けた。このうち江差町を含む5市町が、2009―10年度決算で実質公債費比率の圧縮を図り、同団体からの指定脱却を目指す方針だ。
道によると、2008年度決算に基づき、渡島・桧山管内で“黄色信号”に当たる早期健全化団体になったのは江差町だけ。道内では、歌志内市、空知管内由仁町、宗谷管内浜頓別町、中頓別町、利尻町、胆振管内洞爺湖町の6市町が指定を受けた。財政破たんした夕張市は“赤信号”の財政再生団体となった。
7市町とも、財政規模に占める起債(借金)返済の比重を示す実質公債費比率が基準の25%を超過。洞爺湖町29.8%、江差町28.6%、中頓別町28.3%、浜頓別町28.2%、歌志内市26.8%、由仁町26.4%、利尻町26.2%だった。このうち江差町などは、公共施設や下水道整備などの建設事業が負担になった。
7市町は、起債の抑制、職員給与の削減、公共料金の徴収強化、町税の税率見直しなどを盛り込んだ財政健全化計画を策定。歌志内市、浜頓別町、利尻町は今秋に確定する09年度決算で、江差町と中頓別町は10年度決算、由仁町と洞爺湖町は12年度決算で、同比率を25%未満に圧縮するという。江差町は、3月の定例町議会で財政健全化計画を議決。基金取り崩しによる起債の繰上償還、内部管理費の削減、社会資本整備の予算削減などを進め、09年度決算で同比率を27.7%、10年度決算で24.5%に圧縮。さらに町立幼稚園と幼稚園の統合や、利用率が低迷している文化会館の在り方を検討するという。
提供 - 函館新聞社
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