函館の中島・深堀両児童館寺子屋事業スタート
update 2010/4/27 11:24
函館市が本年度試行する「児童館寺子屋事業」が26日、中島と深堀の2児童館でスタートした。参加対象となった2年生児童と講師を務める退職校長共に、初対面でぎこちない中でも熱心に学習に取り組んだ。
同事業は、小学生に身近な児童館で学習指導を行い、勉強に親しんでもらう目的がある。個々の学習レベルに応じた対応で、理解する喜びや学ぶ楽しさを経験することで、学習に親しむ下地を作る。2館のみ来年3月まで試行し、結果を踏まえて次年度以降に事業化するかを検討する。
中島児童館の寺子屋には、函館中島小学校の2年生児童15人が参加を申し込んだ。学校の授業が終わるとまもなく、ランドセルを背負ったまま直接、児童館に集合した。同館では4人の退職校長が交代で指導に当たる。
この日は平田哲明さん(67)と道幸義宏さん(64)が担当。平田さんは「わからなかったことがわかると勉強は楽しくなる。毎日宿題や予習をする習慣を作りたい」とあいさつ。道幸さんは「わたしは退職してからしばらく勉強をしていないので、いっしょに楽しく勉強しましょう」とおどけて児童を笑わせた。
児童がやりたい勉強をできるとあり、早速取り出したのは宿題。算数のプリントを終えた児童は、「先生見て!」と講師を呼んでいた。このほか漢字の練習など思い思いの勉強に取り組み、講師は机の間を歩き回っては児童の声に応えていた。
提供 - 函館新聞社
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