迫力、豪華絢爛 江差山車会館オープン

update 2010/4/26 14:38

 【江差】姥神大神宮渡御祭に参加する13基の山車を展示する「江差山車(やま)会館」(中歌町193の3)が25日にオープンした。落成式には町内の祭礼関係者や渡島・桧山管内の首長ら約100人が出席し、お披露目された館内では「松寳丸(まつほうまる)」と「神功山(じんこうざん)」の勇姿に見入っていた。

 同会館は、日本宝くじ協会(東京)の全額助成で建設。町負担分を含めた総工費は1億1450万円。式典で濱谷一治町長は「姥神大神宮渡御祭の歴史と伝統を後世に正しく守り伝える場としたい」と式辞を述べた。高橋則克桧山振興局長は「年間を通じた道南観光の拠点として活用されることを期待する」と語った。式典では、町内13基の山車を代表する子供たちが、祭礼に参加するはんてん姿でテープカットを行い、同会館の落成を祝った。

 館内がお披露目され、人形や水引などの装飾品を飾り付け、塗装や金具などを磨き上げた豪華絢爛(けんらん)な山車の姿に、出席者や住民が「大変な迫力だ」と驚きの声を上げた。初めて展示された松寳丸は、唯一の舟形山車として、神功山も1754年制作とされる神功皇后の人形などが道の有形民俗文化財になっている。町内に13基ある山車は1年交代で順番に展示する。祭礼関係者が身に着けるはんてんや山車の由来を記したパネル展示をはじめ、大画面映像で祭礼のにぎわいを紹介する。

 同会館は江差追分会館に併設され、共通入館料(大人500円、小中高生250円)で、双方の展示が見学できる。27日まで江差町の住民は入場無料となる。4月から10月まで無休。11月―3月は毎週月曜日と祝日の翌日、12月31日―1月5日が休館日となる。問い合わせは江差追分会館TEL0139・52・0920へ。

提供 - 函館新聞社




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