B型肝炎訴訟  早期解決を 函館でも街頭署名

update 2010/4/26 14:37

 集団予防接種の注射器の使い回しが原因でB型肝炎ウイルスに感染したとして、国に損害賠償を求めているB型肝炎訴訟の原告団のメンバーや、道南の肝炎患者でつくる北海道肝炎友の会「はまなす会」(川上博史会長)などは25日、函館市本町の丸井今井函館店前で、国に早期解決を求める街頭署名活動を行った。

 街頭署名は札幌や東京など全国12カ所で一斉に実施し、函館では道内の原告団のメンバー2人や支援者ら約15人が参加。「精神的にも経済的にも苦しみ、目の前で命が縮んでいる。一日も早い解決を」と訴え、国に和解勧告の受け入れを求める要請書への署名を呼びかけた。

 B型肝炎感染をめぐっては、札幌など全国10地裁で約400人が集団提訴している。札幌地裁では3月中旬、全国初の和解勧告が出されたが、国は一律救済には消極的な姿勢で、5月14日の次回期日までに国が和解協議に応じるかが焦点となっている。

 この日は約500枚のビラを配り、約180人分の署名を集めた。長年病と闘う函館市内の男性教諭(51)や札幌市在住の女性(45)もマイクを握り、男性教諭は「国が救済を先延ばしにしている間に亡くなった原告もいる。まずは協議のテーブルに着いてほしい」、女性は「司法でも国の責任は明らか。国には罪のない患者の命の叫びを直接聞いてほしい」と話した。

提供 - 函館新聞社




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