人力車「えびす屋」、今月末で営業終了
update 2009/9/25 11:00
全国の観光地で人力車を運行する「えびす屋」(京都)が函館からの撤退を検討していた問題で、同社は24日、函館店(函館市豊川町)の営業を9月30日でいったん終了することを決めた。今後は事業規模を縮小した形で来年春の営業再開を目指す考え。
えびす屋は京都や鎌倉、浅草など全国9カ所に営業所を展開。函館店は2006年3月に、道内では02年の小樽に次いで進出したが、長引く不況や観光客の減少などで開業以来、赤字経営が続いていた。従業員8人は退社する人を除き、京都で勤務する。
同社は9月上旬に撤退方針を固めた後、地元からの存続の要望を受けて営業継続も模索していた。同社の加藤誠一専務は「地域に根ざした経営理念に相反する苦渋の決断で、断腸の思い。これまでより人員や台数などを縮小し、来年4月をめどに運行再開を目指したい」と話している。
同社によると、函館は夏場の天候不順や観光地が市内に分散しているため、営業拠点のある他都市に比べて採算面で苦戦を強いられていたという。地域からも存続を望む声があり、地元資本での事業継承や業務提携なども検討入りしたが、具体化しなかった。
来春以降は、夏場の季節運行などを計画している。
提供 - 函館新聞社
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