函館市、児童館寺子屋事業を試行
update 2010/4/23 10:48
函館市は本年度、児童館で学習に親しんでもらう「児童館寺子屋事業」を試行する。子どもの健全育成の観点から、指導員が宿題や予習の手伝いなどをすることで、勉強の楽しさを感じてもらう目的。4月26日に中島、深堀の2館でスタートし、来年3月までの実施結果や内容などを検証し、次年度以降に事業化するかを検討する。
市では、学習習慣が身に付かないうちに進級したり、親が忙しいために子どもの学習をみる機会がつくれないケースがあると把握している。放課後に過ごす児童館を会場に、理解するうれしさや学習に親しむ素地を作ろうとする。市子ども未来室次世代育成課は「わかると勉強が楽しくなる。家に帰って勉強する習慣作りや、最終的には学力向上にもつながるのではないか」と期待する。
指導対象となるのは国語や算数などで、宿題や予習、復習など、個々の児童の要望に合わせる。指導員は、道退職校長会函館支部に働きかけて9人を確保した。1回につき交通費程度(500円)の活動費のみで、ボランティア指導する。
初年度は、両児童館を利用する函館中島小学校と同深堀小学校の2年生を対象に設定し、参加料は無料に。平日(月―金曜日)は午後2時半―3時半に、夏と冬の長期休業期間は午前10―11時に実施する。検証は@主に遊ぶ場として活用される児童館の機能を損なわないかA対象学年B開設日や時間C人数―などで行い、事業として成り立つかを判断する。
各館で10人程度の定員を設定したが、21日までに中島には14人(同小学校の2年生児童の36%)、深堀には11人(同23%)が申し込んだ。同課は「予想以上の反応。効果や要望があれば最終的には市内全域に広げることも検討する」とする。
提供 - 函館新聞社
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