プティ・メルヴィーユ「メルチーズ」最高金賞の快挙
update 2010/4/23 10:47
洋菓子製造販売のプティ・メルヴィーユ(函館市末広町、遠藤薫社長)の看板商品のチーズケーキ「メルチーズ」が、今年の国際的な食品コンクール「モンドセレクション」で最高金賞に輝いた。初出品での最高賞の受賞は珍しく、オーナーシェフの遠藤社長は「自慢の商品が国際的なプロに認められ、菓子作りへの自信が深まった」と喜んでいる。
メルチーズは遠藤社長(56)が北海道を代表する素材を使って気軽に洋菓子の魅力を知ってもらおうと、1997年から販売を開始。だ円形の食べやすい一口サイズで、七飯町の山川牛乳やフランス産のクリームチーズを使った柔らかい食感と濃厚な味わいが特徴だ。
「チーズが嫌いな人にもおいしいと食べてもらえる味を目指した。チーズ特有の臭みをいかに消すかが最大のポイントだった」と遠藤社長。複数のチーズをブレンドしたり、急速冷凍で約1カ月間熟成させたりと、まろやかな味に深みを持たせるのに試行錯誤を繰り返したという。
出品申請の代行業務を行う国際高品質保証機構(本部・大分県)によると、今回は世界82カ国から2200品目以上の出品があり、メルチーズは味覚や原材料などの項目で審査員から高い評価を受けたという。同機構の赤野聖樹理事長は「最高金賞は全体の1割未満の狭き門で、初出品で獲得するのはまず考えられない快挙」と称賛する。
メルチーズは1個126円。現在、一日4000―5000個を売り上げる同社の主力商品だ。遠藤社長は「これまで培った実力が試される職人としての挑戦だった。受賞を機に函館のスイーツのレベルアップにつなげ、市民にも観光客にもスイーツをもっと普及させたい」と夢を膨らませる。
モンドセレクション(本部・ベルギー)は食品の品質向上を目的に1961年に創設された品評機関。コンテストは「食のオリンピック」とも称され、毎年、国際的な審査員が品質や味などを厳正に審査する。評価が90%以上の場合に最高金賞が贈られ、ほかに金賞、銀賞、銅賞がある。
提供 - 函館新聞社
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