函館市で子ども手当申請続々 誤記入も

update 2010/4/21 09:56

 函館市が19日に発送を始めた子ども手当の「請求書」など申請書類の返送が、早くも始まった。20日までに市に到着したのは約780件で、このほか10件が直接窓口に持参された。しかし中には不備があったり、職場で手続きするため対象外となっている公務員からの書類も含まれる。問い合わせの電話も多数寄せられていることから、市子育て支援課は「案内文や記載例を確認し、確実に請求してほしい」と呼び掛けている。

 中学校3年生までの子ども1人当たりに、月額1万3000円を支給する。これまで児童手当の対象外だった世帯や、世帯内で対象者が増える場合、各自治体に請求書を提出する必要がある。道南では自治体間で郵送や窓口配布など、請求書の受け渡し方法が異なるが、多くは対象者に直接郵送する方法を採っている。

 19日に発送を開始した同市では、早い場合ではその日のうちに返送があった。20日までの到着件数は、19日が約200件、20日は約580件。手続き対象となるのは約6000世帯のため、単純計算すると対象者の13%が既に申し込んだことになる。

 同課では19日から到着した申請書類を受理しているが、不備が見つかる書類も多い。最も多いのは「請求者」欄の誤記入だ。本来は生計維持者(最も収入が多い人など)を記入しなければならないが、同課は「家計を握る妻の名を書く場合がみられる。受け付けられない」とする。このような時は新たに請求書を提出しなければならず、「支給が遅れることにもつながりかねない」として注意を呼び掛ける。

 また各職場で手続きをする公務員からの誤った書類提出も、わずかだが含まれる。特に同市で把握できなかった国や道、近隣自治体で働く職員が多いという。

 問い合わせは19、20の両日で、それぞれ100件ほどの電話が寄せられた。ほとんどは記載例など送付した文書に書かれている内容で、職員は対応に追われている。問い合わせは同課TEL0138・21・3267。

提供 - 函館新聞社




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