職人の技・味堪能 「函館すし祭り」大盛況
update 2010/4/19 16:30
職人が目の前で握るすしの食べ放題を楽しむイベント「函館すし祭」(函館鮨同業会主催)が18日、函館市大手町の函館国際ホテルで開かれた。昼と夜の部で約500人の市民らが詰め掛け、函館近海のねたを中心に新鮮な海の幸の大盤振る舞いを満喫した。
魚介類に恵まれた函館を「すしの町」としてアピールし、地域活性化につなげようと、市内・近郊のすし店39店でつくる同会(豊田隆夫会長)が初めて企画。大間マグロや近海物のウニ、アワビなど約20種類のねたをその場で握って提供する「採算度外視の試み」(豊田会長)だ。
イベントにはホクレン函館支所も協力。シャリに道南産米「ふっくりんこ」を使い、道産米でできた日本酒6種も飲み放題で振る舞った。同支所米穀課は「地域の異業種が連携し、魚も米もお酒も道産品に切り替えてもらうきっかけになれば」と話す。
昼の部には約220人が集まり、職人が次々と握る手さばきや脂の乗ったねたに目を奪われながら、プロの味を堪能していた。友人と参加した市内谷地頭町の主婦(59)は「職人さんには回転ずしにはない親近感がある。どれも口の中でとろけるような味わいで毎日でも食べたい」とご満悦の様子。
この日のチケットは発売から1週間余りで完売。会場ではコメやすし券などが当たる抽選会のほか、職人からすしの握り方を学ぶ「すし教室」も開かれた。朝6時から仕込みに精を出した豊田会長は「すしの味も歴史も函館は(有名な)小樽に負けない。消費低迷で外食産業はどこも厳しいが、おいしいすしで地域を元気にしたい」と話し、11月にも第2回の開催を検討している。
提供 - 函館新聞社
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