亡き恩師 坂本さんしのぶ 大野農高でサクラを植樹
update 2010/4/18 09:22
【北斗】昨年8月に亡くなった、元大野農業高校教員の坂本武三さん(享年83)=七飯町=をしのび17日、北斗市向野の同校敷地内でサクラの記念植樹が行われた。遺族や教え子ら約50人が参加し、故人の功績に思いをはせながらサクラの成長を願った。
同校2期生の坂本さんは、23年にわたり同校で教員を務めるとともに、退職後は同窓会長や顧問として活動し、多くの教え子や同僚らに慕われてきた。今回の記念植樹では同校5期生で桜研究家の浅利政俊さんが「紅豊」の苗木を提供。「恩師の桜」と名付け、坂本さんの妻マスエさん(82)、二女雅子さん(53)、雅子さんの夫徳廣さん(56)ら遺族と関係者が丁寧に土をかけていった。
遺族を代表して徳廣さんは「父の思いは常に大野農業高校の中を巡っていた。一番安心できる場所に植樹していただき、父も感謝していると思う」とお礼の言葉を述べた。
この日は同校の教職員と生徒のきずなを深める「師弟同行の桜」として、新品種「松前茜」の植樹も行われた。同敷地内には2008年に亡くなった同校1期生の西野平治さんをしのぶサクラも植樹されており、苗木を提供した浅利さんは「この場所に立派なサクラが育つように、しっかりと手入れをしていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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