野菜高騰で消費者買い控え 頭抱える関係者
update 2010/4/17 09:31
日照不足などの天候不順による道内外の春物野菜が高騰している。函館地方卸売市場のネギの取引価格は前年同時期に比べ約2倍に上昇したほか、キャベツやホウレンソウなどの葉物野菜が2割以上値上がりし、市場関係者は「天候しだいだが、この状態はしばらく続きそう」と頭を抱えている。
同市場によると、キャベツなどの春物野菜は3月ごろから出回り始め、例年この時期は数量が安定し価格が落ち着く。しかし、ことしは2月の寒波の影響で本州方面からの春物野菜の出荷量が減少。道内でも3月の強風被害を受け、渡島・桧山で生産されているキュウリやホウレンソウなどの出荷時期が1週間から10日ほど遅れている。その影響でキャベツは例年1箱(5―6玉)当たり800円程度がここ最近は、1300円前後に推移している。青果物卸の東一函館青果の三浦一彦常務は「4月に入ってからも天候不順が続いているので、生育状況も心配」と話す。
函館青果物商業協同組合の川崎正博理事長は「買い控えも目立ってきた。小売店もキャベツ1玉を半玉にするなど工夫して販売している。正直、苦しい」とため息。コープさっぽろ旭岡店(西旭岡町3)でも食卓の定番野菜として人気のホウレンソウを昨年まで100円を切って販売していたものを1束128円で販売。「高値の影響でもやし≠竰n元農家の協力で低価格・高品質な地物野菜を販売するご近所野菜≠ェ人気」と同店。
乃木町に住む主婦(72)は「葉物以外でも全般的に野菜が高い。毎日食べるわけじゃないけど、料理によっては使わないわけにいかないが、ここまで高くなると手が出しづらくなる」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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