有名力士の手形展示へ…横綱記念館

update 2010/4/16 09:13

【福島】福島町が誇る2人の横綱の足跡を紹介する町福島190の「横綱千代の山・千代の富士記念館」が今年の営業を開始した。有名力士の手形が押された色紙36枚が寄贈され、同館では月内にも新たな展示スペースを設ける予定だ。

 同館は町が運営しており、1997年のオープン以来、入館者は36万人を超える。町が生んだ2人の横綱、千代の山と千代の富士(現九重親方)の生い立ちや名勝負を映像で振り返ることができ、愛用品や賜杯のレプリカなど約2000点の貴重な資料やグッズを展示している。

 今年1月、相撲博物館(東京)から横綱白鵬や大関琴欧洲、元大関の小錦の手形が押された色紙36枚が寄贈された。町産業課では「現役の人気力士から引退した有名力士のものまで多彩な顔ぶれ。ぜひ見に来て」と話している。

 また、同館に勤務する九重親方の姉、小笠原佐登子さん(57)によるガイドも名物の一つ。小笠原さんが勤務している日には、希望があれば館内を案内する。親方の子どものころのエピソードなども披露してもらえるとあって、観光客らに好評だ。

 小笠原さんは「引退して20年近くになるが、今でも『千代の富士』に会いに来てくれるファンが大勢いることがうれしい」と話す。

 同館の見どころは「稽古(けいこ)場」。九重部屋の土俵と上がり座敷を忠実に再現しており、毎年8月には九重部屋の夏合宿で力士が訪れる。「合宿は福島の夏の名物。期間中は函館などから毎日見学にくるお客さんもいる」(小笠原さん)。 また、千代の富士のメモリアルホールには、断髪した大銀杏や本真珠でVの字をあしらった化粧まわしもあり、同館では「相撲ファンにはぜひ見てほしい」とPRしている。

 入館料は一般が500円。小中高生が250円。団体割引や同館近くにある「青函トンネル記念館」との共通入場券も発売している。問い合わせは同館TEL0139-47-4527。

提供 - 函館新聞社




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