21日に高丘町地域防災ネットワーク協議会発足

update 2010/4/15 14:30

 地域の学校、高齢者福祉施設、町会などでつくる高丘町地域防災ネットワーク協議会が21日、発足する。地域ぐるみで防災意識を高め、日ごろから情報交換や連絡調整を密にして防災に関する協力体制構築を目指す。函館市によると、市内には町会単位の自主防災組織はあるが、地域の関係機関が相互に連携するのは市内初のケースという。

 協議会設立の主体となったのは高丘町会。昨年、高齢者福祉施設5施設と個別に防災協定を締結し、緊急連絡先などの情報共有、防災マップ上で避難経路の確認を行ってきた経緯がある。発起人会代表の武下秀雄町会長は「高丘地区には文教・福祉施設が多い。個別の協定ではなく、地域全体で防災について話し合う場が必要」と関係機関の連携を進めた。

 協議会は高丘町会、函館大、函館短大、函館高専、高丘小学校、戸倉中学校、高丘幼稚園、函館百楽園、高丘寮、永楽荘、グループホーム高丘、グループホーム香雪園、デイサービス高丘、サンクス函館高丘店の14団体・機関で構成する。本年度は、避難所などの実態把握や情報共有を行い、近年の国内外の災害事例を参考に、地域の防災の在り方を考え、課題を整理する。武下町会長は「高丘町で機能するようになったら、近隣町会にも呼び掛けて広域的なネットワークにつなげたい」と話している。

 市が町会ごとに結成を呼び掛ける自主防災組織は59団体(昨年度末現在)あるが、「地域の福祉施設や学校などとのネットワークづくりは一歩前進した取り組み。全市的に広がってほしい」(防災担当)と活動に期待している。

提供 - 函館新聞社




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