強風被害相次ぐ…ハウス全壊、屋根はがれる

update 2010/4/15 14:30

 発達した低気圧がサハリン付近から北東に進んだ影響で、14日の本道は日本海側を中心に強風が吹き荒れるなど大荒れの天気となった。道南でも各地で強風が吹き荒れ、農業被害や交通機関への影響があった。函館では最低気温が3月下旬並みの0・4度まで冷え込み、午前中は断続的に雪がちらつくなど冬に逆戻りの様相となった。

 函館海洋気象台によると、各地の最大瞬間風速は、八雲町熊石24・1メートル、北斗23・3メートル、今金22・6メートルといずれも観測史上最大を記録。このほか松前28・5メートル、奥尻28・5メートル、せたな25・6メートルは4月としては観測史上最大となった。函館は24・9メートルだった。また、強い冷え込みにより、森では14センチの降雪を記録。函館でも午前2時半から同8時半まで1センチ以下の降雪があり、早朝の五稜郭公園はうっすらと雪に覆われた。

 強風の影響により、各地で農業被害などが相次いだ。知内ではビニールハウス1棟が一部破損。福島では1棟が全壊し2棟が一部破損。奥尻で2棟、北桧山で30棟、今金で6棟がそれぞれ一部破損した。ビニールハウスが全壊する被害にあった福島町桧倉の成田常義さん(60)は「台風よりも強い風だった。風がおさまってから後片付けをしなければならない」と肩を落としていた。

 函館市内では屋根のトタンがはがれる被害が11件、物置の転倒が1件、家の外壁破損が1件、木製の電柱が倒れる被害が1件あった。このうち午前9時ごろには、弁天町24の機器製造会社の敷地内で、強風によってはがれた屋根の修理をしようとした男性社員(36)が誤って転落。腰や肩などを打ち、左肩脱臼骨折の疑いで病院に搬送された。

 函館バスは松前―木古内間を中心に始発から午前10時ごろまでの12便を運休、または部分運休した。この影響で松前町内の全小中高9校が臨時休校となった。このほか上ノ国高も臨時休校となった。また高波の影響で福島町岩部から同浦和までの道道532号(4・0キロ)が午後2時半から同7時半まで通行止めとなった。

 フェリーは、江差と奥尻を結ぶハートランドフェリーが1往復2便を欠航とした。津軽海峡フェリーは函館―青森間で午前5時以降に出発する定期便を欠航とし、随時、不定期便を運航して対応。函館―大間間の2往復4便も欠航となった。JRは青森県内の強風のため東北本線の青森―八戸間で運休が続き、特急「スーパー白鳥」や「白鳥」の上下線計9本が部分運休するなどした。

 同気象台によると、道南では15日も強風や高波への注意が必要としている。

提供 - 函館新聞社




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