春の観光案内は任せて 函館タクシーの乗務員が研修会
update 2010/4/7 10:19
本格的な観光シーズンを間近に控え、函館タクシー(函館市日乃出町、岩塚晃一社長)は6日、乗務員を対象にした「春の観光研修会」を開いた。7日まで2日間の日程で全乗務員約220人が市内の観光名所をバスで巡り、利用客を案内するための知識を深める。
同社は10年以上前から春の大型連休前のこの時期に観光施設を見学する研修を毎年行っている。この日は約140人の乗務員が自社の観光バス3台に分乗し、「函館競馬場」や「北海道坂本龍馬記念館」など市内の新施設を中心に半日で5カ所を回った。
昨年11月にオープンした龍馬記念館では、三輪貞治館長が龍馬と道内のかかわりや貴重な展示品を紹介。菓子製造販売の六花亭(帯広市)の包装紙に坂本家の子孫が描いたデザインが採用されていることを挙げ、「龍馬のおいの孫の絵と案内してください」と丁寧にアドバイスしていた。
乗務員は各施設の担当者から説明を受け、配布された資料などに熱心に目を通していた。乗務員歴38年の穴倉幸一さん(59)は「実際に見て回って初めて知ることも多かった。観光客に喜んでもらえるサービスを提供し、リピーターを増やしたい」と思いを新たにしていた。
同社は「不景気で利用客が落ち込み、競争が激しい業界では乗客サービスの向上は急務。ソフト面で差別化して選ばれるタクシーを目指したい」とし、三輪館長も「施設側もタクシーとの連携は不可欠。連携しながら函館観光を一緒に盛り上げたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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