テクノパークに電子部品の日本アレフ進出
update 2010/4/6 15:53
函館市が分譲している函館テクノパーク(桔梗町)に横浜市の電子部品製造会社「日本アレフ」(堀之内英社長)が進出することが5日、分かった。同社は昨年3月で閉鎖し現在清算手続き中のマリンケミカル研究所から施設を買い取り、市から土地の賃貸借契約を月12万円で結ぶ方針。6日に堀之内社長が函館市役所を訪れ土地賃貸借契約を締結するほか、同研究所と譲渡契約を結ぶ考え。
同社は1968年創業で、資本金は9750万円。従業員数は約310人。検出用センシングデバイスや制御用スイッチ、セキュリティ機器など電子部品の製造販売を行っている。国内に4営業、3生産拠点を置き、海外のグループ会社として米国や欧州などにも営業拠点を配している。
賃貸借契約する土地は桔梗町379番の約3160平方メートル。買い取る建物は、同研究所が98年からヒトデやホタテの貝殻などの機能性物質の開発研究を行っていた研究棟、事務棟で約970平方メートル。棟内に残る研究機器も引き継ぎ、電子部品製造のほか水産関係の研究も開始し事業多角化を図るという。
施設では、同社が得意とするセンサー技術と公立はこだて未来大が持つロボット技術を融合させ、より高精度な技術確立を目指したり、函館高専と連携して超小型部品の内面に施すメッキ技術をより発展させていくという。また北大水産学部と同研究所が行っていた、水産資源の高度利用技術の事業化なども進めていく方針。施設を産学連携の研究拠点とし、取り組みを確固なビジネスモデルとして構築していく考え。
同パークに進出する企業はこれで9社目。市工業振興課は「高い技術を有しグローバルな活躍をしている企業で、地元企業にとっても刺激になり有意義なこと。産学官連携の強みを生かしていければ」と期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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