山菜採りやレジャーの季節到来…ヒグマに用心を

update 2010/4/5 15:45

 山の雪解けが進み、山菜が芽吹く季節を迎えると同時に、冬眠明けのヒグマが盛んな活動を見せ始めている。山菜採りやレジャーで入山する際は、十分な注意が必要だ。道は4月3日―5月9日を「春のヒグマ注意特別月間」とし、啓発活動に力を注いでいる。

 ヒグマは道内全域に生息。特に渡島半島は人と接触する機会が多い地域で、例年この時期から人身事故や農作物の被害が相次ぐ。道内では過去47年間で、ヒグマによる人身事故が121件あり、そのうち46件が死亡事故となっている。川釣りや山菜採りでヒグマに遭遇し、死亡事故となるケースが多い。

 近年の渡島管内での死亡事故はすべて単独行動。2人以上だと会話や鈴の音が響き、クマと遭遇しにくいことや、万一、クマに襲われてもけが人を早く助けられる可能性が増すため、渡島総合振興局では単独行動を避けるよう呼びかけている。

 渡島管内では、1999年から8年間人身事故はなかったが、2007年に北斗市で負傷事故1件、08年には同市と松前町で死亡事故2件が起きた。

 同局では大事故に遭わないために「山には一人で行かない 黙っていかない」を合言葉にする。対策として▽ラジオや鈴で音を出す▽ヒグマ出没が多い早朝と夕は入山を控える▽目立つ色合いの服装で▽残飯などごみは必ず持ち帰る―の励行を呼びかける。そして万一、ヒグマに遭遇したときは@まず落ち着くA刺激しないように視線をそらさず静かに立ち去るB持ち物を取られたら、絶対に取り返さない―を挙げる。

 同局担当者は「これが絶対安全という対策はない。重要なのは、野山に出かける心構えと細心の注意」。移動ヒグマパネル展や子どもたちへの出前教室、チラシなどで注意を喚起し、ヒグマ目撃などの情報提供を求めている。

提供 - 函館新聞社




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