8月低温 今夏の降水量記録的
函館海洋気象台は1日、管内の8月と夏期(6―8月)の気象状況をまとめた。8月は管内の観測地点すべてで平均気温が平年より低かった。夏期の降水量は、平年比2・5―3・5倍の降水量を記録した7月の長雨の影響で大幅に平年を上回り、函館の495ミリ(平年349・5ミリ)をはじめ、観測地点のすべてで降水量が1・3倍以上となった。
8月の平均気温は、太平洋高気圧の張り出しが弱かったことなどが原因で、函館では平年より0・9度低い20・8度。他の観測地点も平年を0・8度から1・5度下回る寒い夏となった。函館の降水量は102・5ミリと平年(160・9ミリ)の64%で、日照時間も134・8ミリと平年(157・4ミリ)を下回った。
夏期全体では、太平洋高気圧の張り出しが弱く、低気圧や気圧の谷が管内を直撃した影響から、福島町千軒で降水量が925・0ミリと平年の1・6倍を記録したほか、各地で1・2倍から1・6倍と大幅に増加した。函館の日照時間は348・2時間で平年より126・8時間少なかった。平均気温は6月が高温傾向だったため、函館が18・9度と平年並み。他地域でもマイナス0・1度から0・8度と小幅な下げにとどまった。
市内のスーパーやレジャー施設、農家にも長雨や低温のの影響が見られた。イトーヨーカドー函館店(美原1)ではビールや炭酸飲料の売り上げが平年より減少。函館山ロープウェー(元町19)でも、濃霧が多く発生したことにより利用客が伸び悩んだ。石川町の農家(58)は「収穫が少ない分今年は高値になるのだろうが、ジャガイモやネギなど野菜が腐っていてひどかった」と嘆いていた。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。