災害備え迅速対処…函館で防災総合訓練
「防災の日」の1日、函館市防災会議(西尾正範会長)主催の2009年度函館市防災総合訓練が函館市港町の港町ふ頭で行われた。地震などの災害時にに円滑な対応ができるようにと大勢の参加者が集まり33項目にも及ぶ訓練を実施した。
住民らに対する防災意識の普及と向上を目的に、1974年から毎年この時期に開催。今回は、1日午前9時半ごろに青森県東方沖を震源とするマグニチュード8・0の地震により函館で震度6強を観測し、北海道太平洋沿岸西部に津波警報が発表されたという想定の下行われた。
函館市消防本部など25の防災関係機関や53の自主防災組織、市内の4町会から計1120人が参加。非常食炊き出し訓練や通信連絡訓練、ライフラインの確保などの作業などが実施された。崩落事故救出・救護訓練では新築中のビル地階部分が崩れ、負傷者を救出し医療機関へ搬送するまでの訓練を実施。作業を見守っていた参加者からは「迅速だね」「すごい」などという声が上がっていた。タンカー火災の消火訓練や、ドラッシュテントと呼ばれる仮設避難所の設営時には大きな拍手が起きていた。
参加した駒場団地町会の川端和雄会長(78)は「自主防災組織を作って初めての参加。安否確認の訓練を参考にして町会員に伝え、もしもの時に生かしたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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