衆院選きょう投票、政権選択 8区も審判
第45回衆院選は30日、投開票される。自民・公明政権の継続か、民主党を中心とした政権交代かが焦点になる。道8区(渡島・桧山管内)でも経済・雇用対策、生活者重視の政治、政権担当能力などを争点に自民党新人、福島啓史郎氏(63)、民主党前職、逢坂誠二氏(50)、幸福実現党新人、西野晃氏(32)、無所属新人、佐藤健治氏(52)=届け出順=が29日午後8時まで、声をからして支持を訴え、12日間の舌戦を終えた。
麻生首相が就任した昨年9月から解散風が吹き荒れて1年。野党の揺さぶりの中で世界同時不況に対する経済対策などを優先し、7月21日に衆院を解散し「40日間選挙」に突入した。
福島氏は、佐藤氏との保守分裂選挙となった中で「自民党公認候補は私。保守が一本化すれば必ず勝てる」と大同団結を呼び掛けた。疲弊する道南経済の再生、一次産業の振興、新幹線時代に対応した高速交通体系整備、国際物流拠点の形成などを訴え、終盤に巻き返しを図った。
逢坂氏は「政権交代をてこに、今こそ国民本位の政治を実現しなければならない」と主張。元ニセコ町長の経験から小泉元首相の構造改革を批判し、医療・福祉の充実、産業間の連携による地域経済の振興、地方が輝く国づくりなどを掲げた。追い風もあり、保守票の切り崩しも図った。
西野氏は若さを武器に、北朝鮮の核ミサイルに対抗する国防強化や消費税、贈与税などの全廃による経済活性化を主張した。
3度目の挑戦となった佐藤氏は、唯一の道南ゆかりの候補であることを強調。4年間で道南の隅々の声を聞き、その声に支えられて「郷土(ふるさと)を守る」との使命を掲げた。国際海峡である津軽海峡に面した函館の港湾機能の充実や、農漁村を守ることを訴えた。
投票は道南407カ所で行い、午前7時から午後8時まで(一部投票所では終了時間を繰り上げ)。即日開票され、早い町では午後9時に小選挙区の票が確定する。函館市は午後9時半から市民体育館で開票し、小選挙区は31日午前零時半、比例代表は同1時ごろの確定を予定している。
提供 - 函館新聞社
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