新型インフル 道南でも感染拡大
道南でも新型インフルエンザの感染が広がりつつある。7月、来函者に確認されたのを初めとして市民レベルでも感染が広がり、現在では新学期を迎えたばかりの函館や北斗市内の高校、小学校のクラスが学級閉鎖にされるなど、子ども間での感染拡大が判明している。市立函館保健所の山田隆良所長は「感染者の増加は表面には出ていないが広まっている。9、10月に向けてさらに増えると予想される」として、予防策の徹底を呼び掛ける。
市立函館保健所が、市内11の定点医療機関からの患者報告数をもとに発令するインフルエンザ流行の注意報や警報は、現時点では発令基準にはほど遠い。しかし例年夏季にはゼロとなる同報告数が今年8月、3―9日は4件、10―16日は10件、17―23日は3件が報告されている。
同保健所は「この程度では流行が反映されているとは言えない」としながらも、「全国的に流行の度合いはさらに強まっている。いずれ注意報や警報がでるほどの患者となる可能性は十分ある」として注意を求める。
一方、医療の現場では、確実に新型と同じA型のインフルエンザウイルスが検出されている。感染症指定病院の市立函館病院では、7月上旬から段階的に、発熱や咽頭(いんとう)痛などインフルエンザ様症状を訴えて来院する患者が増加。7月上旬から8月23日までに受診した143人中12人からA型ウイルスが検出された。
同院によると患者は幼児や小学生、20歳前後の若者が多く、「A型というだけでは新型と決めつけられないが、おそらく新型がまん延していると考えられる」とする。このほかの市内の総合病院でも、7月から8月24日までに6人、また別の市内総合病院でも同期間中5人のA型インフル患者が確認され、医療機関全体ではかなりの数に上ると推定される。
提供 - 函館新聞社
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