管内に不審電話相次ぐ…振り込め詐欺

 函館市内で21日、無職女性(73)が息子を装う男に現金300万円をだまし取られた振り込め詐欺事件の発生と前後して、警察に不審電話情報が相次いで寄せられている。道警函館方面本部生活安全課は、寄せられた約70件の情報の共通性から、犯人が市内複数の高校の同窓会名簿を利用して、管内に集中して電話を掛けているとみている。

 同課によると、今年の管内で発生した振り込め詐欺の被害は、25日現在で8件、750万円余り。昨年の同時期に比べ、被害額が5000万円以上減少するなど、沈静化の様相をみせていた。

 21日の事件は今年の管内最高被害額。息子を装う男が「友人の借金の保証人になった」としてだます、典型的な「おれおれ詐欺」の手口だった。犯人は、事前に「携帯電話の番号が変わった」と、犯行連絡用の携帯番号を女性に伝えるなど、周到に準備もしていたという。同課の今野慎一次席は「携帯電話が『壊れた』、『無くした』は振り込め詐欺の前兆」と指摘する。

 振り込め詐欺は、大切な家族を案ずる気持ちを巧みに利用する悪質な犯行。慌てずに以前から知っている電話番号に掛け直したり、「誰にも言わないで」と頼まれても、別の親族や身近な友人に相談する冷静さが必要。家族間にしか分からない「合い言葉」を決めておくことも有効な手段だ。今野次席は「不審な電話があった場合は、即座に最寄りの警察署、交番に情報を」としている。

update 2009/8/27 11:02
提供 - 函館新聞社


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