「渡島当別トンネル」貫通 開業へ前進 新設区間で最長【木古内、北斗】
【木古内、北斗】早期開業への大きな一歩―。北海道新幹線の新青森―新函館間の新設トンネルでは最長となる「渡島当別トンネル」(総延長8.06キロ)が貫通し、24日午前、貫通式が行われた。地元自治体関係者や工事関係者らが出席、約3年半に及ぶ工事を経ての貫通を祝った。今後、コンクリートの吹付工事などを行い、2012年3月までの完成を予定している。
同トンネルは道新幹線の北海道側で最初の本格工事として、2006年1月から木古内側の西工区(3.88キロ)、同3月から北斗側の東工区(4.08キロ)で掘削を開始。月100メートルのペースで掘削を進め、7月3日に貫通した。両工区の工事を受注した2共同企業体が主催した鉄道・運輸機構道新幹線建設局や渡島支庁、木古内町、北斗市などの関係者約180人が出席した。
式典では西工区側で同建設局の名越次郎局長ら、東工区側で海老沢順三北斗市長らが「貫通掘削」のボタンを押すと、貫通点を遮っていた黒い幕が外され、出席者から「貫通ばんざい!」の声がこだました。両工区では工事関係者が酒だるのみこしをかつぐなど、祝福ムード一色に包まれるた。
海老沢市長は取材に対し「感動の気持ちでいっぱい。札幌延伸に向けての一里塚となることを祈念したい」、大森伊佐緒木古内町長は「開業に向けて大きな前進で格別の思い。今後の工事の安全と一日も早い開業を願う」と述べた。
木古内―新函館の新設区間では、渡島当別のほかに新茂辺地(3.2キロ)、泉沢(1.7キロ)など5カ所のトンネルで工事が続いているほか、未発注のトンネルも1カ所残っている。木古内鉄道建設所の湯沢謙一郎所長は「工事自体はまだこれから。2015年度末の開業を目指し、着実に進めていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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